
イントロダクション
パフォーマンスカーにおけるエアフィルターの重要性は、「呼吸器官」と言われるほど、そのエンジン性能や特性に直接的に影響を与える非常に高いものと言えます。
通称「毒キノコ」と呼ばれる剥き出しタイプの物から、純正交換タイプの物、K&N、AEM、HKS、TRUST、様々な優れたメーカーがある中で、世界のエンスーに愛されているうちの1つであり、今回私がポルシェに装着することを選択した“BMC社製のパワーフィルター”を紹介したいと思います。
純正エアクリーナーボックスを取り外して装着されるタイプの物というのは、エンジンルーム内の熱風を吸いやすくなると同時に風導効果が低減されたりする為、大抵の場合パワーダウンの原因に繋がり、ポルシェにおいてもそれらに例外は無く、様々な「検証動画」が海外には存在しております。
確実にパワーアップが図れる純正エアクリーナーBOX据置タイプでフィルターのみ交換するこの”BMC社製品の高い評価を受け、BMCパワーフィルターの歴史、誕生秘話、特徴、そして利点について詳しく探っていきたいと思います。
BMCパワーフィルターの歴史
BMC(Bologna Motor Company)は、イタリアのボローニャに本社を構える企業で、1996年設立と意外にも最近設立された新興系企業なのです。
当初は二輪車用のエアフィルターの製造を行っていましたが、その革新的な技術が評価され、瞬く間に四輪車市場にも進出、現在では、F1やWRCといったモータースポーツの世界でも広く使用されております。
誕生秘話
BMCパワーフィルターの誕生は、創業者の一人であるGiuseppe D’Amore(ジュゼッペ・ダモーレ)の情熱から始まりました。
彼は、エンジン性能を最大限に引き出すためのエアフィルターを作りたいという夢と情熱を持ち続け、彼のビジョンと技術チームの努力が結実した結果生まれたのがBMCパワーフィルターです。
初めてのプロトタイプは彼の自宅のガレージで手作業で作られ、その後の改良を経て現在の形になりました。
特徴と功績
BMCパワーフィルターの特徴は、その高いフィルター性能と低いエアフローレジスタンスにあります。
特殊なコットンガーゼ素材を使用し、多層構造で微細な塵や汚れを効果的に除去しつつも、エンジンへの空気供給がスムーズになり、パフォーマンスの向上が狙えるもので、さらにはリユーザブルであり、清掃とメンテナンスが簡単に行える点も大きな利点です。
利点
- エンジンパフォーマンスの向上:高いエアフローを確保し、エンジンの吸気効率を最大化します。
- 燃費の改善:エンジンの効率が向上するため、スロットル開度によっては燃料消費も抑えます。
- 長寿命:リユーザブルな設計で、メンテナンスを適切に行えば長期間の使用が可能です。
- 環境に優しい:使い捨てフィルターとは異なり、廃棄物の削減に貢献します。
- 高いフィルター性能:微細な塵や汚れを効果的に除去し、エンジンの寿命を延ばします。
まとめ
BMCパワーフィルターは、パフォーマンスカーのエンジン性能を最大限に引き出しつつ、効果的にクリーンな内燃機関を保つ最適な選択肢の1つです。
その優れたフィルター性能とリユーザブルな設計は、多くのモータースポーツチームや愛好者から高い評価を受けております。
欧州車乗りの方々に支持される傾向があるものの、対応車種にラインナップがあるのならば、1度はBMCパワーフィルターの導入を検討してみるのも手であると思います。
きっとあなたの愛車も、純正紙製品フィルターとは違った、本来有しているであろうその“潜在能力”を最大限に遺憾無く発揮することができるでしょう。
○エアクリーナーボックスは、吸入口から手を入れて真上に垂直に引っ張るだけで『ズコッ』と簡単に抜けます。あとはプラスドライバーで4本のスクリューを舐めらせないように慎重に回して、台座から純正を真上に抜くように外してあげれば、簡単に交換する事が出来ます。

*注意点
:BMCフィルターの目を強く押したり握って凹ませたりしないように気を付けて下さい。網目には”清流効果”もあることを忘れないで下さい。
:ボックス内部の汚れや埃や塵はなるべく綺麗にして取り付ける様に心掛けましょう。
:エンジン熱で元の台座が若干「変形」して、うまくフィルター固定ボルト穴の位置が合わない場合があります。そういう場合は全ての穴に仮止めするように固定ボルトを”少しずつ”締め込んでいく様にすると上手くいきます。先ずは左右両端、真ん中、という様にバランス良く順番に締めていく様心掛けましょう。
:純正エアクリーナーボックス裏には”薄いスポンジ”が貼られており、これはほぼ99.9%の確率で熱と水分と経年劣化でボロボロと崩れます。これを「躊躇なくキレイに剥がす」事を忘れないで下さい。さもないと、折角のBMCフィルターが早速目詰まりを起こす可能性があります。インテーク側に吸い込ませないように気を付けて下さい。キレイに剥がせたら、裏面に耐熱ワックススプレー(プレクサス等)や樹脂保護剤でツルツルに磨き上げると、より空気の流れもスムーズになり、気持ち良い吸気音を聞く事ができると思います。
:ほんの少し、“気付ける人は気付くかなというレベル”ですが、吸入量が増える分、若干、マフラーサウンドと吸気音が大きくなります。エアフロセンサーが流入量を感知して学習して行くと、明らかに純正紙フィルターと違ったフィールが得られる事と思います。

BMC フィルター ←車種名を検索BOXの🔍の欄に続けて入力すれば適合が確認できます。*Yahoo
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