いまどきの純正電子制御サスペンションチューニングについて。On tuning the factory electronic suspension nowadays.

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ここまできたか!イマドキのサスペンションチューニング・・。

イマドキの車の電子制御サスペンションには「スポーツモード」や「コンフォートモード」等の切り替えスイッチが付いていたりします。これらは大きく分類すると、主に、

: 電磁バルブショックアブソーバー

: 磁性流体ショックアブソーバー

: ステッパーバルブショックアブソーバー

の3つのタイプに分類でき、ミリアンペア(mA)の電流でバルブ制御され、写真の様なサスペンション専用の小さな「コンピューターモジュール」がパーセンテージに変換しながら車載コンピューターの他の機能と連携して制御しています。

「サスペンションを支配する小さなコンピューターの存在」

エンジン本体のパワー系コンピューターチューンと同様に、このサスペンションコンピューターモジュールも全く新しい機能やプログラミングにして「まるで別物の走り」へ進化させる事ができるシロモノが海外には存在し、これがまた非常に面白く、それは予想を遥かに超えた深い世界であると痛感しております。

それらは、

  1. Gフォース(加速G.減速G.旋回G.斜度.傾度.)
    2.ブレーキングプレッシャー(ブレーキ踏力)
    3.アクセレーション(スロットル開度)
    4.スピード(車速センサー)
    5.ステアリング(ハンドル切れ角)
    6.ショックアブソーバーキャリブレーション(mA〜%変換)
    7.ベロシティー(サスペンションストローク移動速度)
    8.セッティング(サスペンション減衰セレクトモード)

という、合計8つの『パフォーマンステーブル』で統合制御され、3軸速度計(3D的、3次元的)を駆使して「前後左右4本それぞれ独立した動きと制御」が出来るというのだから驚きです。

現代のレーシングカーの技術。

彼らは自らを、
「ゲームチェンジャー」
と称し、自信をみなぎらせておりますが、その数々の戦績やユーザー達の高い評価、自らインストールして得た体感は、あながち間違いでは無さそうなのです。

昔は、夜な夜な首都高や峠に出向いては、ダイヤル式のアナログでバカ高い車高調コイルオーバーサスペンションの減衰力調整ツマミを右へ左へコリコリといじくっては、「まだ硬い」だの「ちょっと柔い」だの言いながらセッティングに明け暮れていた自分が、「猿人」に思えてきてしまいます。

長年のレースデータから蓄積、算出された初期応答性を高める複数のアルゴリズムを元に、既にプログラミング済みのモジュール本体をコネクター差し替えで交換するのみ、あとは純正で備わっているスポーツモードボタン一つで「超高級車高調コイルオーバーサスペンション」のような乗り味、コンフォートモードでは「VIPカー」のような乗り心地、4本個々のサスペンションをリアルタイムで制御する様は、まるで『魔法の絨毯』です。

アルゴリズムの魔法、純正品が超高級サスペンションの世界へ。

「今までの苦労は一体全体何だったのだろう。。。」

と本気で馬鹿らしくなる程です。
海外のチューニングシーンのレベルの高さ、そして、そのパーツのクオリティーや時代は進歩しておりますが、日ごとに車検制度やディーラー規定が厳しくなり、「遊び心を失ってゆく日本」はどんどん置いていかれているような気がしてなりません。…

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