アルファロメオと人間の絆:159 JTS 3.2 Q4 Tiの壮絶な闘いの記録

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11月前半の連休。一般的には行楽や家族団欒の季節。しかし、私にとってそれはまさに“闘い”の幕開けでした。

その火種となったのは身内の形見の相棒「アルファロメオ159 JTS 3.2 Q4 Ti」。ただの美しいマシンではなく、情熱を注いだ形見の車。ですが、その6速Qトロニックのギアセレクターが突如「マニュアルモードとパーキングポジションを読まない」という反乱を起こしたのです。

悪夢の始まり:ギアセレクター問題

「疑うべきはすべて疑え!」を座右の銘に、私は原因究明の旅に出ました。

「無駄にブリッピングしたのが効いたか?」「日々のマニュアルモード愛用が災いしたか?」と心当たりを洗い出しますが、TCM(トランスミッションコントロールモジュール)やPCM(プログラミングコントロールモジュール)といったモジュールが壊れたという最悪な可能性も頭をよぎります。

ただ、メーターパネルに警告灯は灯らず、唯一の手掛かりはテスターに表示された「トランスミッションとメインコンピューター間の相互通信エラー履歴」。つまり原因不明!

全力のDIY奮闘記

ここからが奮闘劇の始まり。コンソールを何度もバラし、配線コネクターを清掃し、接点復活剤を塗布。シフト表示基盤も分解してみたり、ヒューズリレーを一つひとつ差し替えたり。

時には「一瞬良くなる」気配に翻弄され、「直った!」とガッツポーズを取った矢先、再びのトラブルに肩を落とす日々。突き指するほどの作業で、手の痛みすら愛車との戦いの勲章となりました。

そして、極めつけは夜も眠れず悩み、お酒に逃げる…これこそアルフィスタ(アルファロメオ愛好家)の真髄です!

ついに見つけた真の原因

苦闘の末、真犯人がついに発覚!

それは「シフトレバーの根元基盤の完全な破損」と「基盤間をつなぐ小さなコネクターの外れ」。さらには、作業中に切ったタイラップが接触不良を悪化させるという二重苦。これぞアルファロメオの魔性とも言うべき難関。

ここでは「シフトゲートを外す時の慎重さ」を身をもって学びました。慎重にコネクターを抜き、絶対に引っ張らない。文字通り、学費11万円(新品シフター代)で得た教訓です。

最後の決断と喜び

新品シフターを取り付けた結果、愛車は完全復活! 一時は「売却」という最終手段まで考えたものの、最後まで愛車への愛を貫き、そして、その背後には「世界のフォーラムの仲間たち」と「大先輩の一流工具とお力添え」の支えがありました。

「困難を乗り越えることで愛車との深い絆が生まれる」。その一言が結びの言葉として心に響きます。

エピローグ:アルフィスタの心得

アルファロメオはただの車ではありません。それは「試練」を与える師であり、「喜び」を分かち合う友。だからこそ、筆者のように困難を乗り越えた者だけが語る資格を持つのです。

もしあなたの愛車が同じトラブルに見舞われたら、この物語を思い出してください。そして「諦めない心」が、あなたと愛車の新たな絆を生むことでしょう。

Forza Alfa Romeo!

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