
レーシングダイナミクスと聞けば、大半のエンスージアストな方々は「BMW」を思い浮かべると思います。
しかし、少量ではあるものの「ポルシェ」パーツも製作されている事を知っている方は少ないと思います。
このレーシングダイナミクスで997.2用のカーボンエアクリーナーBOXがラインナップされておることを知り、これに目をつけたものの、どんな効果やメリットがあるのかは「やや疑わしく」、デッキリッドを開いた際のお飾り程度、気分転換的なものとしてオーダーしてみました。
「製作に時間を下さい」と言われ、在庫として持っているのでは無いのかと、せっかちな私はやや不満を覚えつつ了承しました。
そういう物に限って「忘れた頃に連絡」が来るもので、一ヶ月半ほどで手元に届き、中々の金額を請求されたものです。
いざ手に取ってみると、純正に比べてやや軽いなという感じで、吸入する入り口も極端に大きな物でもなく、正直、分からないレベルです。

しかし、裏返しにして見比べると、純正エアクリBOXは工場生産時の型から外す時にできる物なのか、もしくは、強度を確保する為の物なのか、
「BOX裏の各所にリブの様なもの」
が見られますが、レーシングダイナミクスのカーボンエアクリBOXにはそれらは一切見受けられず、スッキリとした作りになっております。

「ははーん、なるほど。空気の流れを阻害しない様な作りにしているのか。」
とも感じましたが、カーボンという強度のある素材であるが故に、ただ単純にそういう造りなのかは判然としません。

カーボンであるが故、裏側に製作時にできるであろう若干の「バリ」が見受けられたので、それらを丁寧に磨いて落とし、耐熱スプレーワックスでツルツルにして、さらには、流動帯電・噴出帯電の抵抗対策のオカルトアルミテープを見えないところへ貼り付けて挿入しました。

純正BOXの取り外しとカーボンBOXの取り付けは非常に簡単で、吸入口に手を入れて真上に引っこ抜き、同じくガイド穴へ差し込み変えるだけです。
効果と言えば「気分的なもの」が一番ですが、若干、吸気サウンドのキレが鋭くなったか、それにつられてやや加速が良くなったのかどうか、と言ったところに終始します。
それ以外にもカーボンには、
1. 耐食性
- カーボン素材は酸やアルカリ、湿気、塩分に対する耐性が高く、金属のように腐食することがありません。これにより、過酷な環境下や海洋分野でも安心して使用できます。
2. 低熱膨張率
- カーボンファイバーは温度変化による膨張や収縮が少ないため、非常に安定した寸法を維持します。温度変化が激しい場所でも高い精度を保つ必要がある製品には適しています。
3. 優れた振動吸収性
- 振動を効果的に吸収する特性があるため、自動車やスポーツ機器では操作性や快適性を向上させます。ドライビングや乗り心地の快適さを向上させる点でも特に重宝されています。
4. デザインの自由度
- カーボン素材は成形が容易で、複雑な形状を一体成形できます。これにより、軽量化と高い強度が求められる製品で斬新なデザインを取り入れやすいです。
5. 耐熱性と断熱性
- カーボンは高温環境にも耐え、断熱性も兼ね備えています。レーシングカーのブレーキディスクなど、熱負荷が大きい部品に使われるのもこのためです。
等々のメリットがあるとされておりますが、なにしろ、デッキリッドを開けてエンジンルームを披露した時に「オ〜・・。」なんて言って頂ける事がある点、あたかも凄くいじっている車かのように見える点が、唯一の利点なのかも知れません。

コメント